子どもにプログラミングを学ばせる真の意義

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社会に出た後にムダにならない

 
従来、「暗い」「オタク」といったネガティブな印象がつきまとっていたプログラミングだが、ここへ来て親たちが、わが子の習い事としてプログラミングを選ぶのはなぜか。
 
最大の理由に、プログラミングを身に付けておけば、社会に出た後にムダにならないということがある。
 
「アメリカでは、プログラミングができるようになることで仕事の選択肢が増え、高い給与に結びつくと考えられている」
 
アメリカでコンピュータサイエンス系の学部を卒業した学生の平均年収は800万円弱と、他学部の卒業生と比べて高いことが分かっている(全米大学企業連合・2015年春)。
 
インターネットの発達とともに、スマホの普及などでどんどんITが日常に溶け込んでリアルの世界を変えていっており、もはや「ITなしでは生きられない」世の中だ。
 

子どもが将来、職にあぶれないように

 
ITエンジニアではない一般的なビジネスパーソンであっても、日常の業務のなかでデジタル機器やサービスを使用する機会は増えており、そのシステムの裏側には、かならずコードが走っている。
 
これらを有効に使いこなすためにも、リテラシーとしてのプログラミング知識があって困ることはない。
 
「ゲーム好きな子どもなので興味を持つかと思って」
 
「IT人材が不足していると聞き、やっていて損はない」。
 
プログラミング教室に子どもを通わせる親はこう言う。
 
きっかけは親のすすめで習いはじめた子どもも、
「今までただ遊ぶだけだったゲームを、自分で作れるようになるのは楽しい」
 
と、率先して学んでいくケースが多い。
 
プログラミングを学んだ子どもたちによって、未来のIT環境は想像できないくらい激変するかもしれず、グローバルな競争は激しくなる。
 
IT化の波を受け、従来あったような職種がどんどんなくなっていく流れもある。
 
「子どもが将来、職にあぶれないように」と切に願って、プログラミングを早めに身に付けさせようとする親の数はさらに増えるかもしれない。
 
2015年10月23日
東洋経済オンライン
 
 
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